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  [PHOTO_NWQ2007]   [NWQジャパンツアー2007]   [ニクラス インタビュー]   

         [ NWQジャパンツアー2007 ]
11月29日(木)
二クラス・ウィンター(gt)、トニ・ポルテン(ds)、島秀行(b)がやってきて、 ピットインの前で再会した。 この日はピ ットインのスタジオでリハ。  二クラス、島に会うのはそれ程久しぶりという感じもしないが 、トニは久しぶりだ。 みんな相変わらず元気そうで、テンショ ン高い。  俺は最初、全然テンション高くなかったが、リハをやるうちに だんだん上がってきた。 しかし1時間延長して4時間みっちり やったので、低炭水化物を決め込んできた俺は死んだ。  終わってからみんなでモツ鍋。 うまかったがみんなには少し辛 すぎたようだ。 フィンランド人はあまり辛いものを食べないら しい。早めに解散して俺はジム。
11月30日(金)
5時頃ピットインに集合して、再度リハ。 また結構やった。 ち ょっとリハしすぎで疲れた。  キングレコードからCDが出るからか、二クラスは相当気合が入 っている。 気合が入ると 「おっしゃあ、やるぞ、ウラァ!」 み たいな感じになるのが彼のスタイルみたいで、いや、なんとも 、、。
ライブは最初硬かったものの、途中からは問題なく楽しくやれ たと思う。 友達も結構沢山来てくれた。 ユッカ・エスコラ(tp)、 二クラスとツアーしたドラムの三科が遊びに来て、酔っ払 って面白かった。 何だろう、あいつは、、。

関東公演では俺は家に帰るので、楽しい中、後ろ髪を引かれる 思いで帰宅したが、その後二クラス、トニは朝の9時まで飲ん だそうだ。 この日彼らは、時差の影響で既に前日の夜中1時頃 からずっと起きていたそうで、彼らの話どおりなら彼らは32 時間起きていた事になる。 相変わらず、素晴らしい連中だ。  これを聞いて俺は2月のフィンランドツアーの時の事をまざま ざと思い出したし、はっきりいって後ろ髪どころではない。ぶ るぶる。
12月1日(土)
二クラスが事前に送ってきた音源の、フィンランド有名ヴァイ ブ奏者セベリ氏のコード連打プレイが素晴らしかったので、こ の期に及んでコピペ練習してから出かける。 5時半にドルフィーに集合。 さすがにリハはもうしない。  地元横浜という事もあって、俺の友達が沢山来てくれた。
この日の演奏は前日のピットインの流れを昇華させたような、 あるひとつのピークを作ったと思う。 とにかくみんなテンショ ンが高くて、1ステージ目が終わった時には、俺はもうげっそ りだった。 これは物理的にはボディビル流ダイエットから来る 低血糖によるものなのだが、今まではこれでも大丈夫だったの だ。  演奏が全くうまく行っているのにこんなに疲れるのは俺として は珍しい。それ程エネルギーを放出した。
前日、三科が 「やってる事はまあええんやけど、クライマック スになったらもっとコード使ってバンバン行きいや、男やった ら。」 みたいな事を下品な例えを用いながら酔っ払ってほざき こくったので、その通りにやってみたらやっぱり良くなったよ うに思う。 あいつもただのハゲではないらしい。  ヤトゥーだのおだちゃんだのといったミュージシャンも遊びに 来てくれたし、最高に楽しい夜だった。
ピットイン、ドルフィーに来てくれたご友人の皆様、僕自身は 皆さんからもらったエネルギーでうまく演奏できたように思い ます。 有り難うございました。
12月2日(日)
二クラス、トニ、島などはどちらかというと、あまり普段ストレ ートなジャズを演奏しているタイプではない。 すごいプレイヤ ー達だと俺は思うのだが、初日にリハーサルをした時には、やは りいろいろな面での違いをあらためて感じたし、友人のジャズ プレイヤー達の目にはどう映るのかな、とちょっと心配だった 。
ところが以外にも評判は上々で、本当に嬉しかった。 彼らのま るで悪びれず、自信満々に自分達の音楽性を主張してくるよう な演奏は、日本のジャズミュージシャンの友人達にも受け入れ てもらえたようだ。

この日は一台のレンタカーで名古屋までロングドライブ。 ドラ イバーのみひは二十代の女の子で、ずっと俺と目もあわせよう としないので絶対俺の事嫌ってるんだな、と思っていたが、よく 聞くと俺の演奏を気に入ったと言うので、よしそういうことな ら、と仲良くする事にした。 俺も相変わらずの悪人振りである 。
道中、後部座席にどっかりと座り込んでリラックスしきった二 クラスおやじが、助手席の島に、このCD のあれをかけろ、いやこ れにしろ、だの10数回繰り返したうえに、浜名湖でリラック スしすぎて車に戻ってくるのが遅く、キレた島と二クラスで軽 く数時間バトル。  当然、俺とトニは寝たふりを決め込んだが、付き合いの長い似 た物同士二人の間にいつも起こることなので、内心俺は爆笑だ った。

ホテルに着いてすぐ会場のオフィシアナ・ディ・チェザーリに 行き、サウンドチェック。対バンのNATIVE(ネイティブ)のみ んなと挨拶する。  ところがこの日、音楽的にはまさかの落とし穴が待っていた。  ピットイン、ドルフィーでいったんピークが来たら次は落ちる 、というような事が、音楽の世界ではよくある。
とにかくこの日、何をやってもサウンドしなかった。 勿論、全 部が全部ダメだった訳ではない。 最初の2曲は良かったし、後 半には盛り返した。 しかし前日までが良かっただけに、ダメだ った中間が余計悔やまれた。  名古屋在住の叔父叔母、といった人達に、実に初めて俺のピア ノを聴いてもらったというのに、残念だった。
12月3日(月)
この日は唯一のオフ。

10時にチェックアウトして京都へドライブ。 当初、俺とトニ がホテル住まいになる予定だったが、浜名湖バトルが完全に決 着していないため、二クラスと俺がチェンジして俺が島家に泊 まることにした。 何をやっているんだか、、。
しかし島家は快適で、俺としては儲けもんだった。  二クラス、トニと二条城を見学。彼らはもう何回も京都を訪れ ていて、俺よりはるかに詳しい。 俺はもう、ただついていったのだが、二条城は素晴らしくて、 本当に満足した。
それから島家でチャリを借りて、トニとジムへ。 俺はいつも通 りハードに脚のトレーニング、トニは忙しい奴なので普段俺ほ どはやる暇がないらしく、軽めの全身トレ。 ふたりして生き返 った気分になって帰ってきた。
それから島家で奥さんが、わざわざ俺の為に鶏胸肉の水炊きを ご馳走してくれたので完璧なボディビルライフになってしまっ た。しかも、うまかった。  楽しく談笑した後、彼は早めに休むというので、俺は彼のエレ ピで夜中まで練習。  みんなが寝静まった中、かわいい2匹の猫、マルとフクがオー ディエンスになった。 充実。
12月4日(火)
みんなタクシーでRAG へ向かったが、俺一人だけチャリで行く 事にした。 終わってからジムに行くためである。  知らない街を、それも美しい京都の街をチャリで行くのは楽し かった。 途中、本当に着くのかと思ったが大丈夫だった。
この日も名古屋同様、NATIVEと対バン。 彼らはナイスで、演奏 も素晴らしかった。
俺は気力的には完全に持ち直していたが、やはり演奏は完全な 復活は遂げていなかった。 みひはそんなに悪くなかったと言っ てくれたが、俺達はもっと出来るはずだ、と誰もが思っていた に違いない。
終わった後、俺は速攻でジムに行き、ベンチプレスをいつも通 りやった。 爽快。  帰ってから練習して、個人的に演奏が悪化した理由を発見した ので、翌日からの演奏の心配は一気になくなった。 これはラッ キーだった。 普通ならもうちょっと時間がかかる。
12月5日(水)
1時半頃トニが迎えに来て、再び二人でジムへ。
背中のトレーニングをしようと思って、デッドリフトを何処で やるべきかインストラクターに尋ねたところ、何とそのインス トラクターは超有名パワーリフターの松原氏だった!!
彼のトレーニングをゴールド湘南で見たことがあったし、友人 でありやはり超有名パワーリフターの小早川氏から彼の話は散 々聞いていた。関西在住だというのは聞いていたが、京都に教 えに来られているとは知らなかった。 超、ラッキーである。 早 速教えてもらうことにした。  一気にテンションが上がって、いつもより各セット1レップず つ多く挙げてしまった。  教えてもらった種目はデッドリフト。 松原氏の教えは以下の通 りである。

1、挙げた時に胸を張る。
2、胸を張るときに後背筋が邪魔になるため、両手のスタンス をやや広くする。
3、なるべく背中が丸まらないように努力する。
4、靴底の硬い靴を選び、力が分散しないようにする。もしく は裸足でやるのもOK。
5、もう少し脚を曲げて脚の力を生かすと、重量が伸びる。
6、このフォームでこれだけ挙がるのだから、背中から尻、ハ ムにかけての力は結構強いに違いない。はは〜!

これを横で見ていたトニに通訳。 勿論、最後の以外だ、はっは 〜。 奴は内心何気に、自分のことを俺より強いと思っている。  フォッフォッフォ、メリークリスマス、トニ。

夜は京都ピックアップで、俺にとっても古い友人である、素晴 らしくソウルフルなシンガー、浦千鶴子のバックのライブだ。

演奏は再びばっちりだった。 いきなりうって変わってスタンダ ードを演奏したのが楽しかったこともあったろうが、俺が調子 を取り戻した事は大きいだろう。 ピアノが良くなれば音楽は展 開する。 逆に言えば前2回は、俺の責任だ。 本当にみんなに申 し訳ない。
終わった後は千鶴子や彼女の生徒も来て、打ち上げ。 相当エン ジョイした。 ちょっとやばかったかな、俺。
12月6日(木)
11時頃トニが島家に来て、島と3人で清水寺へ行く。 ちょっ と混んでたがリラックスした観光。 紅葉が綺麗だった。 トニは 写真を撮られるのが大好きで、その度に映画スターみたいに振 舞うのでおかしくてしょうがない。 何度も「一体誰なんだよ、 お前は?」と聞いた。 島も楽しそう。

出掛けに島夫人から、今日が島の誕生日である事を聞く。 スト レスの溜まった彼を励ますチャンスだ。 夫人も賢いのだ。  みんなでプレゼントを買って後で渡すアイデアをトニに話すと 「おお、いいね。」と快諾。 とはいっても予定からいって今買 うしかない。 しかも島自身、ついて来ちゃってる。
そして更に悪い事に清水寺近辺で買うなら、もう民芸品みたい な物しかなく、奴は京都の文化、食などに非常にうるさい男で あって、とても俺たちなどが奴の満足する物など選べない。
そこで仕方なく「同世代の友達夫妻に清水焼をプレゼントした いが、俺は判らないから選んでくれ。」と言ってみた。 そした ら奴は「うん、この店は悪くはないけどちょっとお土産っぽい な。 もうちょっと他を探してみよう。」なんて言って案の定滅 茶苦茶うるさい。
そうこうしているうちに奴は水色の綺麗なコップを見つけて、 これがいいんじゃないかと言うので、「本当か? お前だったら 本当に欲しいと思うか?」 と聞くと「欲しい、欲しい。」 と言 うので「二つセットで買うならどれとどれかね?」 と尋ね「俺 だったら、これと、これだけど。」 と言うので少し高かったが それにした。
それから3時頃島家に集合して、神戸ビッグアップルへ。 今度 のレンタカーはぼろい! エンジンはうるさいし、何と言っても 2シーターなので後部座席に3人並んで座らなければならない 。
最初、俺は親切のつもりで後部座席の真ん中を率先して引き受 けたが、これが予想以上にきつくて、気付いた時にはすっかり 不機嫌になっていた。 いや、参った。
しかしながら演奏は最高だった。 ツアーを通じて、調子の悪か った2本以外はどのライブも良かったと思うが、個人的にはこ の日の二クラスの演奏が好きだった。  みひが自身のブログで「北欧の空気感を感じる」とか何とか、 しゃらくさい調子で言っていたが、俺も恐らくは全く同じこと を感じた。  本人はどう思っているのだろう。 最高だったな、この日。
そして1ステージ目の終わりに二クラスがアナウンス。 「今日 はフィンランドの独立記念日なんだけど、もうひとつ大事な友 人の誕生日でもある。」  そそくさとみひがさっきの清水焼を二クラスに渡し、二クラス から島へ。 みんなで祝福。 彼は本当に嬉しそうだった。
しかし、後から計画を聞いて「おお、それはナイスアイデアだ ね。」 と言って金だけ出した感のある二クラス、まるで自分が 企画したかのように完璧にドラマティックに振舞った。 勿論、 それは俺達の望むところでもあったのだが、しかしその見事な 役者ぶりに、俺は笑った。
12月7日(金)
10時半だかにみひが来て、機材を積み込んで金沢に出発。
前日、後部座席真ん中があまりにきついことが判ったので、こ の日は1時間ごとに有無を言わさず席をシャッフルする事にし た。
途中、日本海。 太平洋とは色が違う。 もっと暗いイメージだっ たけど、実際に見る日本海はエメラルド色で美しかった。  初めての金沢、結局殆ど散歩出来なかったが、何となく雰囲気 は判った。
この日演奏するもっきり屋は錚々たるミュージシャンが演奏し に来る有名店。  マスターも流石にミュージシャンとの付き合い方を心得ている し、もてなしの心がある。 ミュージシャン達に信頼がある店な のはすぐに理解できた。
能登半島の2日間で思ったのだが、能登の人々全体を通じて、 何となくもてなしの心を持った人が多いような気がした。
この日来てくださった一人のお客さんなど、翌日の珠洲(能登 半島の先端)のコンサートにも、お土産を持って訪ねて来て下 さり、結局時間の都合でお邪魔できなかったのだが、何度も御 宅へ食事に来るよう誘って下さったのだった。
  さて、肝心のライブだがこれもまた前日に引けをとらない、そ して前日ともまた違う、新しい いいライブになったと思う。  店にベーゼンが置いてあったのにはびっくりしたが、そのベー ゼンはベーゼンにしては弾きやすく、俺はモニターを用意して 貰うのを断ったし、結果的にはそれが正解だった。
終わった後、マスターとマスター一押しの隣の居酒屋、「いた る」 で打ち上げ。 多くの刺身が、今まで食べた刺身の美味さの 最高記録を塗り替えた。 本当に美味かった。
帰ってからホテルの大浴場でまったり。充実。
12月8日(土)
この日はツアー最後の演奏だ。 朝10時にホテルのロビーに集 合。 金沢から珠洲まで、結構あった。
ここまで来ると、もう外国だ。 席をシャッフルしながら、たど り着く。
会場は立派なホール。 搬入口のかなり高い段差を両脚揃えジャ ンプで見事クリア! したかったが実際には失敗してスネを強打 。 それをみひに見られる。 人間、歳だけは取りたくないものだ 。
この日は地元ビッグバンドとの共演! と思いきや待っていたの は地元ビッグバンドというよりは、学生服を着た高校のブラス バンド部ではないかこれは!! 年寄り加藤はもう、いきなり愛 情がこみ上げてきてしまった。 いい人ぶるな!
スウィングガールズみたいなのやりたい〜、とか言っていた彼 らにいきなり送られてきた二クラスの譜面と音源、全く意味が 判らなかったそうだ。
先生から「あれってジャズなんですか?」と聞かれた。
「いや ぁやっぱり、広い意味で見れば、ジャズ、なんすかね〜。」困 るじゃないか!
リハーサル始まったら、もう最高。 みんな相当一生懸命練習し たろうな、という感じで、もうひたすら頑張っている。
「おい、いつもの元気がないぞ〜!」
「とにかく自信持って行 け〜!」先生方の怒号が飛び交い、こちらもおのずと緊張して くる。いやあ、面白かった。
リハ終えて、散歩。 散歩といってもそこらの海しかない。 黒鯛 釣りのおじさんと話す。 まあもちろん俺もピアノ弾きのおじさ んだ。
その人の話によるとこの辺は鉄道も廃線になり、最寄の駅まで は車で50分かかるそうだ。 みんな卒業したら都市に就職に行 くのだ。 可哀相に。じゃあ今日の俺達との演奏はめさめさ貴重 な体験なんじゃないか。 そう思ったらもう俺はめさめさ、いや 、いい人ぶるのはやめよう。

本番、1セット目はバンドだけの演奏。 また結構うまくいった 。 2セット目の前半2曲が高校生ブラバンとの共演。 果たして 、、。
リハよりも断然良かった。 こちらのアドバイスもすべてクリア されていたし、短時間でここまで持ってくるのはやっぱり若さ だろう。 俺はじーんときた。  彼ら、前日試験だったらしい。 忙しい中、頑張ったのだ。 あま りにも偉いし、みんな本当に幸せになってもらいたいという、 腎臓でも提供したい気分にかられた。
アンコール、2回も来た。 こんな事は滅多にない。 能登の人た ちの人情なのだろう。 終わった後、みんなでサイン攻めにあい 、おかげで俺は随分とサインがうまくなった。 楽しかった。
終わった後、釣り人も推薦していた炉辺焼の店へ。 丁度観たか ったK-1をやっていたのでトニと二人で盛り上がる。  料理もまた美味かった。 とにかく寒ブリとか、異常に美味い。  帰り道、何も無い道路でシャッフルタイム。 見たことないぐら い星が綺麗で、ツアーの成功を象徴するかのような素敵な夜空 だった。
2時頃、金沢のホテルに戻る。
12月9日(日)
朝、すっかり仲良くなったみひの人の良さにつけこみ、部屋ま でコーヒーを買ってこさせ、軽くマッサージさせる。  昨日はちょっといい人ぶってみたが、今日はまたすっかり悪人 だ。  しかもそのおかげで集合に遅れたが、必殺テンション芸でみん なを煙に巻いて出発。 いつもの手だ。
帰りの車はまたハード。 トニ君、普段は最高なんだけど後ろに 座らせるともう最低で、段々もぞもぞしてきて耐えられなくな ってくると奇声を発して暴れたり、もう最低。  しょうがないから奴を前にして残り3人で後ろをシャッフル。  とはいっても全工程を終えた二クラスおやじはガンガンに飲ん でいる。 島は相当疲れたろうな。
途中、ふたたび日本海。 今日は波が高く、前日よりはるかに恐 い。日本海の面目躍如だ。  ふと脇を見ると赤い字で「不審船、怪しい人を見たら110番 」の看板が。 恐ろしい。しかもこの看板の言っていることはこ とごとく間抜けだ。
110番したところで街の巡査に一体何が出来るというのだ。  それとも110番した瞬間にお偉いさんがすぐにGOサインを出 して、海上保安庁のヘリと高速の船がすぐさま出動し、有無を 言わさず撃ちまくってきゃつらをひっ捕らえるような準備が整 っているのだろうか。
京都に戻ると二クラス、トニはお土産を買いに行くというので 、俺はまたジムへ。 ツアー中、実に4回もジムに行った。 何と 男らしい事か。
それからツアーの成功を祝して、みんなでしゃぶしゃぶ屋へ。  京都のサックス奏者、清水利香さんとこの前の千鶴子生徒二人 も加わった。
そうそう、トニの“しゃぶしゃぶ”という曲を、今回のツアー を通して殆ど毎回演奏した。 今度は二クラスが“大根”を書い てくるそうだ。 馬鹿にするな!!  しかし食った。 食いまくった。
終わりにみひが二クラス、トニ、俺に和菓子をくれた。 彼女は 全ツアーを通じて素晴らしかった。 配られていく和菓子の箱を 眺めながら、その箱はいかにもささやかな感じで、まあその辺 は狙いがあったのかもしれないが、俺はしんみりとした気分を 味わった。 幸せになるんだぞ、みひ。
食べ終わると疲れきった島とトニは脱落。 でかいトニとハグし て別れた。 楽しかったな、しかし。
それから残ったメンバーでカラオケへ。 派手に騒いで更にジャ ムセッションにまで行って京都のミュージシャンと親睦を深め 、タクシーでホテルまで戻った。  二クラスと路上で散々話してからハグして別れ、歩いて島家に 戻ったのが3時頃。 ツアーは幕を閉じた。
12月10日(月)
何と、信じられない事に俺は夕方の6時半から桜木町で仕事だ 。 12時半には出発しなければ。
やさしいみひがたこ焼きを買って車で来てくれた。 食いたがっ ていたから、と。 泣かせる。

島家で奥さんにお礼を言って、島と一緒にみひ車に乗り込む。  奥さん、じつは何気にこのツアーでいろいろ気を遣って活躍し てくれた。 なかなかいい人だった。 みんなの協力あってのツア ーだった。

京都駅で3人でコーヒー飲んで、キートス(ありがとう)! と 言って別れた。
いやあ、楽しかったな、しかし。
このグループでのツアーは2回目だが、音楽的には前回のフィ ンランドツアーから大きく進化したし、なかなか大きな収穫が あったのではないだろうか。

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