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<4>         [ 二クラス・ウィンター・カルテット・フィンランド・ツアー 2007 ]
2月10日
一睡もせずにツルクに着いてから、とりあえず一行は二クラス 家へ。  そこで朝食をゴチになり、2台の車で一路ヴァーサへ4 時間半のドライブ。  二クラスとトニは相当疲れただろう。  俺は トニの車に乗ったがさすがにどうしても起きてられなくて、途 中一回寝た。
これだけの強行軍だから、さすがに今日はちょっとは気楽な仕 事だろうと思ったら、またしてもジャズフェスだった!  みんな いつもこうなのだろうか、普通もっと寝るだろ。
そんな俺と島の心を優しく慰めてくれたのが、 フィンランド版、グリコジャイアントコーンアイス“ダイム”。  フィンランド では何でもカンでも高いから、これもジャイアントコーンの2 倍もする。  旨くて当たり前といえばそうなのだが、見た目もパ ッケージもジャイアントコーンそのもので、味ははるかに旨い !  「何で日本人はみんなそんなにダイムが好きなんだ?」  と言 われたが、それは日本人はジャイアントコーンと比較するから だろう。  毎日バカみたいに食べまくってしまった。

ジャズフェスには来日公演でブルーノートを満タンにしたとい うファイブコーナーズクインテットのピアニストのトリオと、 そのガールフレンドのヴォーカリストが出演し、 スタンダードジャズを北欧の香り満点にやっていた。
それなら俺は、とばかりにジャパン丸出しにやってみたのだが、 そのおかげか、 今回は更に良い出来ばえだったのではないだろうか。
俺は二クラスの曲が、時として強い北欧の香りを伴う事は知っ ていたが、少しでもそれっぽくやろうとすると、ろくでもない 結果になる事は、経験上判りきっていたので、こっちに来る前 からそれだけは気をつけようと、固く心に決めていた。  そう思 うと今度は、ファイブコーナーズの素敵なイントロを聞いた後 で、思いっきりイモっぽくジャパンをやって馬鹿にされてみた くなった。  そこで俺は、二クラスが事あるごとにふざけて歌う “さくらさくら”をやろうと思ったが、 さすがにそれは出来なかった(笑)。  そのかわり、やはりいつも二クラスがふざけて言 う“ムシムシ〜、ムシムシ〜(もしもし、もしもし〜)” をやった。  頭も朦朧としていたから、この日の俺はもう、 何でもカンでもムシムシ〜、だったように思う。  そしたらあまりに北欧 っぽくない俺のプレイを、島が褒めてくれた。  嬉しかった〜。

終わってから二クラスと島と俺で、メキシコ料理屋で食事。  ト ニはご両親が見えていて、みんなでひとつの大きな席が取れな かったので俺達の後ろの席に座った。  料理は最高に旨かったが、やはり高かった。  脂っこいのはもう とっくにあきらめていた。  ダイエットは一時中止だ。
その後、ヴァーサのジャズクラブでみんなでまったりしてから ホテルに帰ってようやく寝た。  二クラスとトニは更に4時まで 飲んだそうだ。  キチガイか、彼らは。

2月11日
この日はフィンランドに来て初めてのオフの日。 移動もない。  一日中、ヴァーサでぶらぶらした。 まず昼頃起きて、フロント で聞いてジムを見つけた。 もうずっとトレーニングしてない。  トレパンやギアは持ってきたにも拘わらず、今までの強行軍か ら考えると、とてもここでトレ出来るとは思わなかったので、 不運にも二クラスの家にスーツケースごと置いてきてしまった。  従って俺は、コールテンのズボンでワークアウトしたのだった。  しかしながら、なかなかいい感じのトレーニングが出来た。

それから島、二クラスと待ち合わせ、ホテル1階のバーでコーヒー。  トニは両親の家に行った。  カウンターの方から、昼だというのに何やら香しいウィスキーの匂いが。  へえ、昼から飲むお客さんもいるのか、さすが外国だなあ、 なんてふと隣に目をやると、何だよ二クラス、もう飲んでんじゃねえか!  しかも彼ら、昨日4時まで飲んだにも拘わらず、 ホテルに戻ってからミニバーで、15,000円も使ったそうだ。  完全なアフォである。  その後、軽くぶらついてからホテルのサウナ&プールでノンビ リくつろぐ。  フィニッシュサウナは、真ん中のストーブに向かって水をかける。  するとジュワっとスチームが出て、ぐわっと熱くなる訳だ。  水をかけなければ、それ程熱くない。  すごく快適だが、電気で常にベリーホットな日本のサウナに慣れている俺としては、 40秒おきに誰かにスチームをやってもらいたい。  俺みたいなのは二クラスに言わせれば、邪道なのだそうだ。  サウナ&プールの繰り返しですっかりへとへとになって、 再び昨日も行ったメキシコ料理屋へ。

そこで二クラスから、バンドに正式に参加しないか誘われた。  勿論、これだけ素晴らしいミュージシャンの集まりなのだから、俺はイエスに決まっている。
「昨日、トニとゆっくり話したんだが、 お前の演奏は毎回良くなっているし、 お前は人間的にも素晴らしい。
WELCOME TO FINLAND, WELCOME TO THE NIKLAS WINTER QUARTET.」  などと言われて握手され、 島が横から  「CONGRATULATION.」  などと言うものだから、 まるでマフィアから仲間と認められるような、劇的な加入シーンとなった。  いやあ、当初は島と仲直りするだけでも満足だったのに、嬉しい限りである。  感激した。

その後、二クラスがイングリッシュパブでくつろぎたいというので行った。  入ってみると、これをイングリッシュパブというのか、 日本にもよくあるやつだ。  ビリヤードとかある、木のカウンターの暗めのやつ。  快適なソファだった。  この頃になると、常に俺はダイエットコークではなく、炭酸水を飲んでいる。  この旅で初めて覚えた飲み物だ。 単なる炭酸、気に入った。  しかしその後、 段々酔っ払ってきた二クラスに早々と見切りをつけた島が、 「じゃ、そろそろ俺はこれで。」 なんて言ってさっさとホテルに帰ってしまった。  二クラスは憤慨していた。 この日はこれで終わり。


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