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<5>         [ 二クラス・ウィンター・カルテット・フィンランド・ツアー 2007 ]
2月12日
クリスティンスタッドの全寮制の音楽学校で、 ミニコンサート&クリニック。  12時45分に開始すると言っておきながら、 集合は11時に下のロビー。  ヴァーサから車で1時間ぐらいと言っていたから、結構ぎりぎりだ。  いつも二クラスは、何だか予定の立て方がぎりぎりだ。
「もうすべてセッティングしてあるから、着いたらいきなりやるだけだ。 大丈夫。」と彼。
「急がなくっちゃ。 ちょっと近道しよう。」
と言ってくねくね車を走らせると5分後、 何と再びスタート地点に戻った!! 一同、爆笑である。

クリスティンスタッドは、言ってみれば陸の孤島。  周りには何にもない“北の国から”みたいな雰囲気のところだ。  現地でトニと合流して、20人か30人の生徒達の前で早速演奏。  合間に二クラスが、何やらフィン語でレクチャーする。  何曲か気持ちよく演奏すると、 何とバンドメンバーは別れ別れになって、 めいめいの楽器の生徒達にレッスンをすると言う。  言い忘れたが俺の英語は、超、おそまつだ。
「そんな事、出来ないよ。」と言うと
「大丈夫、お前なら出来る。 行って来い。」と二クラス。  適当だなあ(笑)。 第一もう、生徒達が待っちゃってる。

しょうがないから、たどたどしい英語でレッスンを始めた。  生徒は6〜7人だろうか。  みんな、あんまり弾けなかったりするのだが、 これといった質問も出ないようだったので、 2〜3音の短いモチーフを、 少しずつ変えながら繰り返して、どんどん発展させて行くとよい、とか、 1小節の長さは同じで、3拍子に行ったり4拍子に行ったりする感覚を、 常に取り入れながら演奏するとよい、 みたいな事を、実技交じりで説明したが、 どれだけ役立ったかは不明(笑)。  でも、みんないい子達だった。  幸せになってほしいものだ。
それからここでご馳走になったご飯は、最高だった。  寮の子供達の栄養を考慮してか、高タンパクで低脂肪だったので、 連日のケバブ&ピッツァ攻撃にうんざりしていた俺と島にとっては、実に有難かった。

ツルクに戻る道中、みんなでムースを探す。  夕暮れ時のこの道は、ムースという大鹿が見れる可能性が、 少ないながらもあるそうだ。  ムースはでかくてフレンドリーだが、猫や狸と同じで、 暗闇で車のライトを見ると立ち止まって車にぶつかり、 それでよく人が死んだりするそうだ。  3年ぐらい前に、フィンランドの有名なタンゴ歌手が、 お父さんの運転する車でムースとぶつかり、彼だけ亡くなったそうだ。  痛ましい限りである。

ツルクに戻ると二クラスはさすがにダウン、早々と帰ってしまった。  まだ時間が早かったので、島と俺はこないだ行ったジャズクラブ、 モンクのジャムセッションに行った。
今回は若者中心で、ジャムセッションも、 前回よりはるかに活気があって良かった。  ツアー中ずっと二クラスの曲ばかり演奏していて、 しかもそれがなかなか調子に乗っていたので、 ここでスタンダードなんか演奏したら、 調子が悪くなるんじゃないかと思って少しナーバスになったが、 実際に演奏が始まるとむしろ逆に、うまく行ってくれた。  何よりもこのツアーで掴んだ演奏の感覚が、 ジャムセッションにも生かせたのが嬉しかった。  多少、みんなと話して帰る。
2人でモンクを後にして、「楽しかったね。」とか 「いや、緊張した。」とか何とか、いろいろ話しながら、 寒空の中を20分も歩いたろうか。  と、ファーーーック!!!  またしてもスタート地点に戻ってしまったではないか!!い、 一度ならず二度までも、、。 アンビリーバボーであった。


2月13日
この日は再び完全オフ。 優しい二クラスが俺達をスパに連れて 行ってくれた。 俺はそこのジムでトレーニングをし、島はサウ ナ、二クラスは家族とプールで泳いだ。 後から俺もサウナに入 った。 2歳ぐらいのよちよちの子供がお父さんに連れられて入 ってくるのにちょっと驚いたが、こっちではそれが当たり前な のだそうだ。 ターキッシュサウナというのに入ってみたが、す ぐ出てきた。 モウモウのスチームで前が見えなく、薬草みたい な臭いがする。 これはいいのだが、俺にとってはぬるすぎた。
それから二クラスのお母さんが、俺達をディナーに招待して下 さった。 お宅の裏が古代フィンランドの都市で、ミュージアム として保存されているのを、窓から一望できる。 すごい。
おいしい手料理を散々ご馳走になって帰ってくると、ものすご く眠たくなったので暫く寝た。
夜中に目を覚ますと、何もない事がわかりつつも散歩に出たく なった。 俺は明日の夜中には帰途につかなければならない、そ れを思うと、すっかり馴染んだこのツルクの街が恋しくなったの だ。
とはいえ、本当に何もやることがないのだから、そういつまで も歩いていられるものではない。 暫くして帰ってくると島が起 きていたようなので、2時間ぐらい、この旅でのいろいろな事 を語り合って、それから寝た。


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